一等無人航空機操縦士の取得方法・費用・難易度
2022年12月に創設されたドローン国家資格「一等無人航空機操縦士」は、レベル4飛行(有人地帯での目視外飛行)を可能にする最上位ライセンスです。本記事では取得方法・費用・難易度を体系的に解説します。
1. 一等無人航空機操縦士とは
一等無人航空機操縦士は、航空法の改正により2022年12月5日から運用が開始された国家資格です。この資格を取得することで各種許可・承認の手続きが大幅に簡略化されます。特に「レベル4飛行」——第三者の上空を含む有人地帯での補助者なし目視外飛行——が可能になる点が最大の特徴です。
一等と二等の最大の違い
一等はレベル4飛行(有人地帯・目視外)が可能。二等ではカバーできない商業ミッションに対応できます。
2. 受験資格と前提条件
一等無人航空機操縦士の受験には試験日時点で16歳以上であることが必要です。機体の種類ごとに「回転翼航空機(マルチローター)」「回転翼航空機(ヘリコプター)」「固定翼航空機」の3カテゴリが存在します。
年齢要件
試験日時点で16歳以上であること
機体区分の選択
マルチローター・ヘリコプター・固定翼から選択(複数取得も可能)
飛行種類の区分
基本・夜間飛行・目視外飛行を必要に応じて追加取得
3. 取得までの具体的な流れ
一等無人航空機操縦士の取得ルートは「登録講習機関経由」と「一般申請(独学)」の2つがあります。圧倒的多数は登録講習機関を利用するルートを選択します。
STEP1|登録講習機関でカリキュラムを受講
国土交通省に登録された講習機関で、学科・実地・口述の講習を修了します。一等の場合は概ね10〜20日程度のカリキュラムが一般的です。
STEP2|学科試験の受験
CBT形式の学科試験を全国のテストセンターで受験します。登録講習機関での修了試験を通過している場合でも、国家試験の学科試験は必須です。
STEP3|実地試験・技能証明申請
登録講習機関の修了試験合格で実地試験免除。合格後、DIPS2.0から技能証明の申請を行います。
4. 試験内容と難易度
一等の試験は「学科試験」「実地試験(講習機関修了で免除)」「口述試験」の3つで構成されます。
合格基準の目安
学科試験は70問出題で、正答率80%以上が合格の目安とされています(二等は75%以上)。一等はより高い正確性が求められます。
5. 費用の目安と内訳
登録講習機関の受講料・国家試験の受験料・技能証明の申請手数料を合計すると、総費用の目安は30万〜80万円程度です。
登録講習機関の受講料
25万〜70万円程度
学科試験受験料
9,900円
技能証明申請手数料
3,000円程度
費用を抑えるポイント
二等取得後に一等へステップアップするルートが、費用・学習効率の両面でおすすめです。
6. 登録講習機関の選び方
以下のポイントを基準に選定することを推奨します。D-HUB+では資格情報の整理にも活用でき、取得した資格の有効期間や更新タイミングをデジタルで一元管理できます。
国土交通省の登録番号を確認
公式サイトで登録講習機関として掲載されているか必ず確認する
修了試験の合格実績
国家試験の合格率や実績を公開している機関を選ぶと安心
使用機体の種類
業務で使用予定の機体と同種の機体で訓練できるか確認